工法・設備

Q ・防音サッシはどのようなものですか?
A 一般のサッシより防音効果(気密性)を上げた製品です。

Q ・住宅の断熱材は、何を使うのが良いのですか?
A 使用する場所や工法によって異なります。
材質はいろいろあり、高断熱のものほど高価になりますので、使用場所により材料を選定する必要があります。

Q ・断熱方法には、どういうものがありますか?
A 根太の間、間柱の間、野縁の間に硬質ウレタンフォームをいれていく工法や、間柱の外から硬質ウレタンフォームを張る外断熱工法などがあります。

Q ・家をバリアフリーにするには、どのような方法がありますか?
A 部分的にスロープを設ける場合と、床の高さを調整して平らにする場合があります。
日本の家屋の場合、玄関で一段上がって部屋(和室等)で更に上がっている場合が多いので、全面的にバリアフリーを取り入れることは難しいです。場面場面での可能性を判断するのが良いでしょう。
その他には床をフラットにするだけでなく、車椅子が通れる幅や、開口部の形状等、色々な要素があります。

Q ・壁仕上げ材は、どのようなものがあるのですか?
A 壁の仕上げ材は色々あります。
通常多いのは、PB下地クロス貼ですが、最近は塗り物や化粧ベニヤ類で仕上げることも多くなってきています。その中でも不燃・準不燃の材料、あるいは防菌加工のクロス、ビニルクロス、織物系のクロス等、用途や意匠的な見地から様々です。
それ以外では、PB下地に珪藻土を塗った土壁風の自然環境に適した材料もあります。日本古来の和風建築のように土壁に漆喰を塗って仕上げた物、あるいは羽目板を張った仕上げ等々ありますが、工期、工事費の面から考えるとなかなかお勧めできる工法ではありません。
用途や意匠的な配慮によって決めていく例が多いのですが、最近は環境に優しい素材から選ぶようになってきています。予算にあわせて選定できます。

Q ・布基礎、ベタ基礎ではどちらが良いのですか?
A 建物を建てる場所の立地地盤耐力により決まってきますが、ベタ基礎の方が地耐力を多く得られるので有利です。しかし、コストが高いですから過剰に計画する必要はありません。

Q ・瓦と鉄板、どちらが良いですか?
A 各々特長があり、どちらが良いかは難しい判断です。
長所・短所を比較してみて下さい。
■■ 瓦屋根 ■■
重装感がある
歴史がある
音が伝わりにくい
断熱性がある
板金に比べてメンテナンスは安い

重い
勾配の確保が必要
形が限られる
色彩が限定される
板金に比べて高価
■■ 鉄板屋根 ■■
薄っぺらい感じがする
歴史は瓦に比べて浅い
音が伝わりやすい
断熱性が悪い
瓦に比べてメンテナンスが高い

軽量
勾配は自由
形状はかなり自由
色彩が瓦より多彩
瓦に比べて安価
各々長所・短所がありますが、近年瓦は種類・色彩が多くなってきていますし、鉄板も遮音材・断熱材を敷いて遮音・断熱の性能を考えた工法が出てきています。また、鉄板は錆が心配されますが、材料の10年保証もされる様になってきました。用途に合わせて選択していただければ良いと思います。

■メンテナンスについて
瓦でも10年に1回は手入れが理想です(瓦のズレ・緩み等)。
鉄板の場合は塗装の劣化で錆が発生しないように、10年過ぎたら様子を見て塗り替える必要があります。