令和６年１１月１５日、長野市役所松代支所にて、「第２７回 ＂ 城下町松代 ″ 街なみ景観賞表彰式」が開催され、当社が令和３年４月～1２月に施工しました「祝（ほうり）神社拝殿　屋根葺き替え」が景観賞を受賞し、建築主・設計者・施工者それぞれに表彰状が授与されました。受賞に際し各関係者の皆様に御礼申し上げます。

＂城下町松代 ″ 街なみ景観賞とは、松代の風土と環境に調和し、城下町らしい街なみの形成に寄与した築造物や、街なみ景観の向上に努力されている団体または個人を表彰し、町民の街なみ景観への認識を深め、よりよい街づくりに貢献することを目的に制定されたものです。

景観賞を受賞した「祝（ほうり）神社」は国登録有形文化財に指定されています。拝殿は文化１２年（１８１５年）建立。松代藩主真田家の帰依も厚く、鬼瓦には、真田家の家紋である六文銭を表しています。

今回の屋根葺き替えの特徴は、建立当時の瓦が残っている例は貴重なため、選別しできる限り瓦を再利用したことです。また、軒付と呼ばれる軒先を厚く葺いた部分についても建立当時のものであるため、ゆるみやズレの大きい箇所を解体し、軒先の厚みを作るための板を洗浄して再利用しました。監修者、監理者の方々のご指導のもと貴重な文化財保存修理に携わることができ、たいへん光栄に思います。

詳しいレポートはこちらから→　ＰＤＦ：祝神社工事概要

松代は真田十万石の城下町としての面影を残す歴史と文化の街であり、とても風情豊かな街です。そのような魅力ある松代の街の景観の守り手となれるようこれからも業務に邁進してまいります。